本機最大の特徴 |
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ランシェ No4.1セミ-アクティブ・ラウドスピーカー、それは5年間にわたるハイスピード変換技術の研究の成果として生まれました。2.5kHz〜150kHzという前例のない非常に広帯域なイオン・プラズマ・ドライバー“コロナ”を使用しています。この質量を持たないドライバーのインパルスレスポンスは、過小な反応も、過剰な反応もすることもありません。これは、たとえダイヤモンド、ベリリウムおよびリボンを振動板に用いたとしても成し遂げられるものではありません。世界初の8mmプラズマを使用することで、最大SPLを115dB/1mを維持しつつ、2.5kHzという低い周波数からの再生を可能としました。過去のプラズマユニットにはオゾンの発生が伴っていましたが、専用の素材を用いることでこれを除去することができました。 “コロナ”の圧倒的に速いスピードに合致させるためにミッドレンジ・ドライバーのダイヤフラムとコイルの重量を限りなくゼロに近づけ、150Hz以下から再生可能にするように開発する必要がありました。研究の結果、ネオジウムマグネットに組み合わされる20cmのダイヤフラムとボイスコイルをあわせて9gに抑えることに成功しました。このパッシブ・ミッドレンジ・ドライバーの感度は99dB/mで、真空管アンプにとっても完璧にドライブできます。 ベースドライバーとして、 10インチの低インダクタンスコイル/合成紙製コーンという素材を用いたコンポジットウーファー2個を背中合わせに固定し、リニア・アナログ・アンプでプッシュ・プッシュ駆動させます。この駆動方式を採用することでキャビネット内の音圧エネルギーおよび定在波をキャンセルすることができます。したがってブーミーになったり、不明瞭だったり、低音が出ないなどといったトラブルから開放されました。 ベースドライバー専用アンプに採用された ”Back EMF”と呼ばれるリアルタイム・ダイナミック回路はコーン紙の加速と減速を等しくなるようにコントロールします。 そして、低音域のルーム補正のために30,60,90,120Hzの4つの周波数を持つアナログイコライザを装備しています。 |
ミッドレンジ主な特徴
中音域=ミッドレンジは、人間の聴感上最も敏感な帯域です。そして全体的な音色の表現にとどまらず、高音域ドライバーや低音域ドライバーとの音の受け渡しも人間の耳は敏感に察知してしまいます。特徴的な高音域ドライバー、すなわちCORONAドライバーやリボン型、ベリリウムやダイヤモンドなど軽量・硬質な振動板を持つ高音域ドライバーなどは、ミッドレンジと音色的な繋がりや揃ったスピード感を得るのが非常に難しいものです。多くの場合は高音域の応答スピードが速く感じられ、音色もそこだけが目立ってしまい、マッチしにくいのです。ランシェ・オーディオは、その問題を正攻法的に解決しました。完全なパッシヴ動作による特別設計の20cm口径ミッドレンジは振動系全体の質量が僅か8gという超軽量に仕上げられ、CORONAドライバーとシームレスにつながるスピード感とナチュラルな音色を獲得しました。瞬発性能を高めるためにネオディミウム磁石による強靭な磁気回路を搭載しているのも特徴です。振動板素材は複合的なペーパー素材であり、ドライバー本体は密閉型キャビティに格納されています。パッシヴ構成のクロスオーヴァー回路には、ムンドルフ製の最高級キャパシターと、同じくムンドルフ製の無酸素銅フラットフォイルによる高音質インダクターなどが贅沢に投入されています。
ウーファー主な特徴
低音域をカバーするウーファーは、ベースドライバーとしての性能を最重視して選択しました。No.4.1の低音域は両サイドに1基ずつ配置した合計2基のドライバーによる同相駆動(Push-Push)です。このように配置した理由は、フロントバッフル面を広げることなく振動板面積を確保するためです。また、同相駆動によりエンクロージュアを不用意に揺らすことがなく音の濁りを発生させません。しかも最低域まで音程が明瞭であることも特徴です。新搭載の25cm口径ドライバーはミッドレンジと同じように揃った応答スピードと素直な音色感を有しています。内部に格納された2台のパワーアンプによるアクティヴ・ドライヴは、躍動感豊かでアキュレートな低音域を聴かせます。パワーアンプは純粋なアナログ増幅で、小型軽量のクラスD方式のパワーアンプではありません。No.4.1は低音域のパワーアンプ専用の大規模な電源部を別筐体で用意しました。また、低音域は背面に装備された4基のポッドで各帯域(30Hz/60Hz/90Hz/120Hz)のレベルを微調整できます。リスニングルームにおける低域特性にマッチさせることで超低域からスムーズな音調バランスを獲得することが可能になり、No.4.1はリアリティ溢れる音楽再生を現実のものとしました。
音楽的な完成度を追求
No.4.1のエンクロージュアはコンピューターによるモデリングで得られた最適なブレイシングが施された、入念に考え抜かれた高剛性設計です。エキゾティックな模様のリアルウッド突き板仕上げが、極上の高級感をもたらします。CORONAドライバーの魅力を最大限に発揮するために、ランシェ・オーディオはトータルシステムとしての音楽的な完成度を追求してきました。すべてのオーディオパーツは最高品位のグレードであり、内部配線には銀線を採用しています。ぜひ、あなたの耳でランシェ・オーディオの完成された音の世界を御確認ください。
▼ Lansche No.4.1仕様
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